【目次】

  1. はじめに:なぜ今「手作りパンフレット」なのか
  2. 手作りパンフレットはお店の“世界観”を伝える最強ツール
  3. 必要な準備と素材選び
  4. A4三つ折りパンフレットの構成(基本レイアウト)
  5. ともペン工房の制作実例:試作品ができるまで
  6. 文章・写真・QRコードの配置のコツ
  7. 紙ならではの魅力と、アナログの強さ
  8. 印刷・仕上げのポイント
  9. まとめ:手作りパンフレットは“お店の宝物”になる

1. はじめに:なぜ今「手作りパンフレット」なのか

SNS、動画、ブログ…デジタル媒体が主流の時代に、あえて“紙のパンフレット”を作るお店が増えています。
実は、私たち ともペン工房(旧ふみペン) も現在、A4三つ折りのパンフレットを手作りしている最中です。
手探りで試行錯誤しながら制作していますが、進めるほど「紙媒体の力」をあらためて感じています。

この記事では、ともペン工房が実際に行っているプロセスをもとに、
**「お店のパンフレットを手作りする方法」**を詳しく解説します。


2. 手作りパンフレットはお店の“世界観”を伝える最強ツール

パンフレットは、ただの宣伝ツールではありません。

  • 店舗の世界観
  • ブランドの物語
  • 商品の魅力
  • 作り手の人柄

これらを 1枚の紙でギュッと凝縮して伝えられる のが、パンフレットの最大の魅力です。

ネットでの情報発信は一瞬で流れていきますが、紙は「残る」。
手に取った人のかばんに入り、机に置かれ、また読み返されます。
この“持続力”はデジタルにない強さです。


3. 必要な準備と素材選び

パンフレットを作る際には、いくつかの素材と準備が必要です。

●準備するもの

  • A4サイズの台紙(マット紙・上質紙・クラフト紙など)
  • パソコンまたはスマホ
  • デザインソフト(Canva、PowerPoint、Googleスライドでも可)
  • 写真(店舗、作品、商品の雰囲気が伝わるもの)
  • ショップのQRコード
  • 文章案(お店の紹介、作品説明など)

紙の種類は印象を大きく左右します。
木を扱うともペン工房では、ナチュラルさが伝わる マット紙やクラフト紙 が相性抜群でした。


4. A4三つ折りパンフレットの構成(基本レイアウト)

A4三つ折りは、最も使いやすく、初心者でもデザインしやすい形式です。

●外側(3面)

  1. 表紙
  2. 中表紙 / 世界観紹介
  3. 裏表紙(店舗案内・QRコード)

●内側(3面)

  1. 商品・作品の魅力
  2. ラインナップ紹介(写真・説明)
  3. 制作工程 / 想い

ともペン工房ではこの構成を採用し、読みやすさを重視しながら制作しています。


5. ともペン工房の制作実例:試作品ができるまで

現在、ともペン工房でもパンフレット制作が進行中です。
まさに手探りで、毎日レイアウトを微調整しながら形にしています。

●試作品の主な構成

  • 表紙:木目背景 × 屋久杉ペン
  • 左内面:太軸木軸ペンの特徴
  • 中央:屋久杉・黒柿・欅・ポプラなど木材紹介
  • 右内面:制作風景と職人の想い
  • 裏面:minne、BASE、YouTube、Instagram、LINEのQRコード

実際に印刷してみると、
「写真の明るさ」「文字の大きさ」「紙の質感」などオンライン画面とは違う部分に気付けます。
この“試作→修正”の繰り返しが、手作りパンフレットの醍醐味です。


6. 文章・写真・QRコードの配置のコツ

●文章は短く、優しく

パンフレットは“立ち読み”されることが前提です。
長い文章よりも、心に届く短文が効果的。

●写真は大きめに使う

特にハンドメイドや工房系のパンフレットは“雰囲気写真”が命。
ともペン工房では木目の質感が伝わる写真を中心にしました。

●QRコードは裏面に集約

SNS・ショップ・YouTube…すべてまとめると読み手が迷いません。
「裏面にまとめる」ことで、導線もスッキリします。


7. 紙ならではの魅力と、アナログの強さ

パンフレット作りを進めるほど実感するのが、紙の温かさです。

  • 手触り
  • 紙の匂い
  • めくる行為
  • 手元に置かれて残る感覚

アナログには、デジタルでは生まれない深い余韻があります。
木軸ペンを作るともペン工房にとって、この“アナログの良さ”は作品の世界観とも通じています。

紙媒体は、ただの情報ではなく
「そのお店の空気を閉じ込めた一枚」
になるのです。


8. 印刷・仕上げのポイント

  • 家庭用プリンターでも十分きれいに仕上がる
  • 高品質を求めるなら印刷会社のネットプリントもおすすめ
  • 折りスジは定規を当てて丁寧に
  • クリアファイルに入れて保管すると持ち運びしやすい

ともペン工房でも、家庭プリンターとネット印刷を比較しながら最適な方法を検討中です。


9. まとめ:手作りパンフレットは“お店の宝物”になる

お店のパンフレットは、情報を伝える紙ではありません。
あなたのお店の物語、温度、世界観を載せた “宝物の一枚” です。

ともペン工房もまだ手探りで制作している途中ですが、
紙を手に取った時の温かさ、アナログならではの表情に触れるほど、
「作ってよかった」と感じています。

デジタル全盛の時代だからこそ、
丁寧に作られた三つ折りパンフレットは、必ず心に届きます。

あなたのお店にも、ぜひ一枚の“世界観の紙”を。