目次
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はじめに ― 作業を超えた「祈りのひととき」
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削る音に心を委ねる ― 瞑想としてのペン作り
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木の香りが語りかける ― 自然との対話と癒し
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祈りとペン作りが重なる瞬間
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小さな作品に宿る大きな願い
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おわりに ― ともペンを通じて届けたいもの
1. はじめに ― 作業を超えた「祈りのひととき」
私にとって「ともペン」を削る時間は、単なる木工の作業ではありません。それは静かな祈りの時間であり、日常から一歩引いて自分自身と向き合う瞬間です。旋盤のスイッチを入れ、木材が回り始めると、不思議と心も同じリズムで落ち着いていきます。外の世界の慌ただしさから切り離され、ただ木と道具と自分だけの空間になる。その時間は、まるで神様に心を向ける祈りのひとときのようです。
2. 削る音に心を委ねる ― 瞑想としてのペン作り
刃物を木に当てると、「シャーッ」とかすかな音を立てて木肌が削られていきます。その一定のリズムに耳を澄ますと、まるで瞑想に入るときの呼吸のように心が整っていきます。集中すればするほど、余計な雑念は薄れ、今ここにいる自分と木材の存在だけが際立ってきます。
瞑想が「呼吸に意識を戻すこと」で心を静めるように、ペン作りでは「削る音」がその役割を果たしてくれます。私はペンを一本一本削りながら、自分の心を研ぎ澄まし、整えているのです。
3. 木の香りが語りかける ― 自然との対話と癒し
ペン作りをしていると、木材ごとに違う香りが立ちのぼります。屋久杉の深い香り、ヒノキの清らかな香り、クルミのやさしい香り…。それぞれの木には固有の個性があり、作業中にその香りを胸いっぱいに吸い込むたび、自然からのメッセージを受け取っているように感じます。
「今日も無理をしなくていい」「ありのままで大丈夫だよ」――そんな言葉が香りを通じて心に届くことがあります。香りは目に見えませんが、確かに心を癒す力を持っています。私は木材を削りながら、自然と語り合い、癒され、再び力をもらっているのです。
4. 祈りとペン作りが重なる瞬間
ペンを削っていると、ふと自分の祈りが形を持つ瞬間に出会います。
「このペンを手にする人が、良い言葉を綴れますように」
「書くことで心が落ち着き、希望を取り戻せますように」
そんな祈りが自然と湧き上がってくるのです。単なる木製の道具ではなく、祈りを込めた作品として仕上げていく過程に、自分の信仰心が重なります。聖書に「なんでも思い煩わないで、すべてを祈りと願いをもって神にささげなさい」(ピリピ4:6)とあるように、私はペン作りの時間を通じて、日々の思いや願いを神様にゆだねているのです。
5. 小さな作品に宿る大きな願い
一本の木軸ペンは、見た目には小さな存在です。しかし、そこに込められた時間、思い、祈りは決して小さくありません。木が生きてきた年月、削る時間に流れた静けさ、仕上げに込めた願い――それらがすべて重なって「ともペン」は完成します。
それを手に取る誰かが、日記を書いたり、手紙を綴ったり、大切な仕事に使ったりする。ペンは持ち主と共に物語を紡いでいきます。私は、その入口を用意する者として、心を込めて作品を送り出します。小さな一本のペンが、大きな希望や励ましにつながることを願ってやみません。
6. おわりに ― ともペンを通じて届けたいもの
ともペンを削る時間は、私にとって祈りの時間であり、心を整える瞑想のひとときです。その静かな作業の中で、私は自然と神様に心を向け、未来を生きる力を受け取っています。そして、その祈りを込めた作品を通して、人々に少しでも癒しや励ましを届けたいと願っています。
ともペンを手にした方が、「このペンを使うと心が落ち着く」「良い言葉が書ける」と感じてくださるなら、私の祈りは形となって届いたのだと思います。これからも一本一本のペンを祈りと共に削り続け、創作を通して希望を広げていきたい――それが私の夢であり、使命です。
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