私は手作りが好きです。
他人から見ると、もったいないことや無駄が多いように見えるかもしれません。
この「ゆっくり・じっくり」の作業は、たくさんの心地よさ・嬉しさ・幸せをもたらしてくれます。
特にメンタル面での魅力の大きさは、他では手に入らないものです。
何気なく過ごしている毎日の暮らしの中に、その人のこだわりや生き方、その人そのものが表れてくるのだと思います。
できることなら、気分が良い、楽しい生活のほうがいい。
気持ちの持ち方や感じ方ひとつで、ささやかなことが楽しい発見や、心を豊かにしてくれることでしょう。
モノを買うときの基準は可愛いこと。
作り手の息遣いや温もりが感じられ、ひたむきさが伝わってくる、素朴で、表情がよく、手に馴染むなどの要素もありますが。
一期一会の縁と思えるようなモノとの出会いがあれば幸せです。
お気に入りを見つけたら、即時に手に入れる。
私はインスピレーションを大切にしています。
自分の感性に合ったモノ選びを心がけています。
ブランドでもなく価格でもなく、「いい!」と思ったモノ、一目惚れしたもの。
(デザイン、色、素材、機能性、金額、すべてにわたって納得のいくものを選びます。)
モノとの出会いは一期一会。
その時々の縁を大切にしないと、同じものと出会える可能性は、ほぼないと言って過言ではありません。
「買って連れて行って」とモノが私に呼びかけます。
お店のオーラが、好みのオーラなのかもしれません。
既製品では出せない味がいい。
仕事柄、私は普段から気分を大切にしています。
作品は手だけではなく、心で作るものだと思っているからです。
作っている自分自身が楽しい気分でいなければ、作品で元気や夢を与えることは難しいのではないでしょうか。
それには環境づくりは大事だと、つくづく思います。
私にとって、家、工房、アトリエというのは、居心地のいい空間でなければならないと思っています。
ホッとできる空気感が大切です。結局それを作り出していくのは自分自身なのかなと思っています。
好きなものを選ぶ眼、好きな時間を大切にする気持ち、そのように「暮らし方」を少しづつ発見していく過程での、その人らしさにつながっていくお手伝いをしたいと考えています。
いろいろなアイデアや工夫から生まれた作品たちが、結果大いに役立って、生活を潤し、心を和ませてくれることを願っています。