黒柿の枝が、一本の木軸ペンになるまで|静かな20分の記録と、ともペン工房の黒柿ペンの魅力
目次
- 黒柿の枝から始まった、静かな物語
- 数百本に一本しか現れない「黒柿」という木
- 声のない映像が、心に深く届く理由
- 切断から仕上げまで、20分に込めたすべて
- 黒柿の木軸ペンが持つ不思議な力
- 完成した一本が、誰かの手に届くまで
- 動画はこちらからご覧いただけます
- 黒柿の木軸ペンのご購入について(minne・BASE)
- ともペン工房より、最後に
1. 黒柿の枝から始まった、静かな物語
昨夜、ひとつの動画が完成しました。それは、黒柿の枝の状態から、12センチに切断し、少しずつ削り、一本の木軸ペンとして完成するまでを静かに記録した、約20分のドキュメンタリーです。声による説明は一切入れず、BGMと最小限のテロップだけで構成しました。木を削る音、削り屑が舞う様子、少しずつ姿を変えていく黒柿。そのすべてが、言葉以上に多くのことを語ってくれる映像になったと感じています。
2. 数百本に一本しか現れない「黒柿」という木
黒柿は、すべての柿の木が黒くなるわけではありません。数百本に一本とも言われるほど希少で、自然が長い時間をかけて生み出した特別な表情を持った木です。内部割れや虫食いによって、途中で作品にならないことも少なくありません。最後まで削りきれた一本だけが、ようやく「作品」として生まれ変わります。同じ木目は二度と生まれない、世界に一本だけの存在。それが黒柿の最大の魅力です。
3. 声のない映像が、心に深く届く理由
今回の動画では、あえて私の声を入れていません。説明をしない代わりに、視聴してくださる方が、ご自身の心で自由に感じ取っていただけるようにしました。忙しい日常の中で、言葉に囲まれ続けている私たちにとって、「音」と「映像」だけの時間は、想像以上に深い癒しをもたらしてくれます。黒柿が削られていく静かな時間は、見る人それぞれの心のペースに寄り添ってくれるはずです。
4. 切断から仕上げまで、20分に込めたすべて
動画では、枝の切断、下処理、荒削り、中仕上げ、穴あけ、金具の組み込み、最終研磨、オイル仕上げまで、すべての工程を記録しています。角張った枝が、少しずつ丸くなり、やがて一本のペンとして輪郭を持ち始める瞬間。その途中には、うまくいかない緊張の時間もあれば、木目が現れて思わず息をのむ瞬間もあります。1本のペンが完成するまでには、静かな時間と集中、そして多くの小さな判断の積み重ねがあります。
5. 黒柿の木軸ペンが持つ不思議な力
木軸ペンには、プラスチックや金属の筆記具とは違う不思議な力があります。木の温もり、重さ、香り、そして自然が描いた模様。そのすべてが、使う人の心に静かに働きかけます。特に黒柿は、凛とした存在感と静かな強さを併せ持った木です。文字を書くという日常の行為の中で、ふと心を整えてくれる、そんな力を持った筆記具だと感じています。
6. 完成した一本が、誰かの手に届くまで
完成した黒柿の木軸ペンは、ともペン工房の作品として、現在 minne・BASEにてお迎えいただくことができます。
黒柿は素材そのものが非常に不安定で、一本一本の制作に時間と集中を要するため、大量に作ることができません。今回の動画に登場している一本も、二度と同じものは作れない、その瞬間だけの作品です。
「動画を見て気になった」「実際に手に取ってみたい」と感じられた方は、ぜひ下記のショップもご覧ください。
7. 動画はこちらからご覧いただけます
今回の黒柿制作ドキュメンタリーは、YouTubeにて公開しています。
言葉のない20分間の記録を、ぜひ静かな時間にご覧ください。
▶ 黒柿の枝が、一本の木軸ペンになるまで
https://youtu.be/dZVXqwkfMOM
8. 黒柿の木軸ペンのご購入について(minne・BASE)
現在、完成した黒柿の木軸ペンは、以下のショップからお迎えいただけます。
■ ともペン工房【minne店】
▶ https://minne.com/@noguty
■ ともペン工房【BASE店】
▶ https://fumipen.base.shop
作品はすべて一点物のため、在庫がなくなり次第、販売終了となります。
「この一本」と感じていただけた出会いがありましたら、どうぞお早めにご覧ください。
9. ともペン工房より、最後に
ともペン工房では、木と向き合いながら、一本一本、手で削り、形にしています。大量生産はできませんが、その分、一本ごとに物語があります。今回の黒柿の動画も、その「物語の途中」を記録したものです。
動画をご覧いただき、もし何か心に響くものがありましたら、その延長として、実際の黒柿の木軸ペンにも触れていただけましたら幸いです。