「自己の使命に忠実に：聖書が教える仕事の道」
私たち一人一人には神から与えられた独自の「ミッション」と「志」があります。この地上での私たちの役割は、ただ生きていくためだけではなく、神に栄光を帰すために最善を尽くすことです。聖書は、私たちが自己の使命にどのように忠実に生き、良い仕事を続けるべきかについて、明確な指針を提供しています。
使命に生きることの重要性
「すべてあなたがたのすることを、心をこめて主に対して行いなさい。人に対してではなく」（コロサイ人への手紙3章23節）。この聖句は、私たちの仕事が単なる職務以上のものであることを思い起こさせます。私たちの努力は、人間の評価を超え、神の目的を達成するための手段です。自分の使命に忠実であることは、神に対する信仰の表れであり、私たちの日々の活動が神の御心に合致していることを保証します。
忠実さと持続性
「主を信頼せよ、心を尽くして彼に頼れ。あなた自身の知恵に頼るな。すべての道で彼を認めよ。そうすれば彼はあなたの道をまっすぐにしてくれる」（箴言3章5-6節）。この教えに従うことは、時に挑戦的ですが、私たちの「志」や目指すべき方向を見失うことなく、持続可能な方法で良い仕事を続けるために不可欠です。長期的に見れば、忠実さは持続可能な成功への鍵となります。
志とは何か
「あなたの言葉はわが足のともしび、わが道の光である」（詩篇119章105節）。私たちの「志」とは、神が私たちの心に植え付けた深い願望や目標です。この光に従うことで、私たちは正しい道を歩むことができます。私たちの志が神の御心と一致する時、私たちの仕事はより大きな意味を持ち、影響力を発揮します。
自分の「ミッション」に従い、「志す」方向に忠実に仕事をすることは、単なる職業的な成就を超えたものです。それは私たちの人生において、神に栄光を帰す方法であり、また私たちの精神的成長と社会への貢献を促進する手段です。この道を歩むことは挑戦的かもしれませんが、聖書の言葉と神の導きに従えば、私たちは正しい道を見つけ、真の満足と平和を得ることができるでしょう。
クリスチャンに与えられた「ミッション」と「志」
聖書の教えとイエス・キリストの命令に基づいています。これらは、個々の信者だけでなく、教会全体の活動と目的に影響を与えるものです。以下に、クリスチャンの主なミッションと志を挙げてみます。
ミッション
- 福音の宣教: 「だから、行って、すべての国の人々を弟子としなさい。そして、彼らにバプテスマを授け、父と子と聖霊の名によって、そして、わたしが命じたすべてのことを守るように教えなさい」（マタイの福音書28章19-20節）。この「大宣教命令」として知られる聖句は、クリスチャンに与えられた最も基本的なミッションです。
- 神の愛の実践: 「新しい命令をあなたがたに与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」（ヨハネの福音書13章34節）。キリストに従う者として、神の無条件の愛を他人に示すことも重要なミッションの一部です。
- 社会正義の推進: 「公正と正義を行え。いつも弱者と貧しい者を救え」（箴言31章9節）。クリスチャンは、社会における不正や不平等に対抗し、弱者の権利を守ることにも呼ばれています。
志
- 霊的成長: 「しかし、成長を続けなさい、主であるキリストにあって、救いの恵みにおいて」（ペテロの手紙第二3章18節）。クリスチャンとしての成長と成熟は、個々の信者が目指すべき志です。
- 教会共同体の建設: 「それぞれの部分が適切に働き、からだ全体を支え合い、愛によって組み立てられて、成長していくのです」（エフェソ人への手紙4章16節）。教会内での協力と助け合いを通じて、健全で成熟した信仰共同体を築くこと。
- キリストの模範に従う: 「キリストがわたしたちのために苦しみを受けたのは、わたしたちに模範を示すためであり、その足跡に従うようにということです」（ペテロの手紙第一2章21節）。キリストの生き方、特に謙虚さと奉仕の精神を日常生活に取り入れることを志すことです。
これらのミッションと志は、クリスチャンが信仰に基づいて生きるうえでの基盤を形成し、個人的な行動だけでなく、地域社会や世界に対する関与の仕方を導きます。