目次
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テーマ曲を作ろうと思ったきっかけ
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「ともペン工房・ふみペンの唄」が生まれた背景
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歌詞に込めた願いと祈り
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この歌を、どんな時間に聴いてほしいか
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YouTubeで公開しています
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おわりに ― 歌を「手放す」ということ
1. テーマ曲を作ろうと思ったきっかけ
このたび、
**「ともペン工房・ふみペンの唄」**という
テーマ曲を作りました。
以前から、
ともペン工房の活動には
言葉や映像だけでは表しきれない
空気のようなものがあると感じていました。
木を削る音、
朝、工房のシャッターを上げる瞬間、
うまくいかない日でも
机に向かい続ける時間。
そうした日常の感触を、
説明ではなく、
音として残せないだろうか
そんな思いが、
この歌を作るきっかけでした。
2. 「ともペン工房・ふみペンの唄」が生まれた背景
この歌は、
何か特別な出来事があって
生まれたものではありません。
忙しい日々の中で、
ふと立ち止まった時に感じた
静けさや、疲れ、
そして、まだ残っている希望。
ともペン工房の活動を続ける中で、
「続けていいのだろうか」
「意味はあるのだろうか」
そう問いながらも、
それでも手を動かしてきた時間があります。
この歌は、
その問いに答えるためのものではなく、
問いを抱えたままでもいい、という感覚を
そのまま音にしたものです。
3. 歌詞に込めた願いと祈り
「ともペン工房・ふみペンの唄」の歌詞には、
前向きな言葉や、
力強い決意はあまり出てきません。
代わりにあるのは、
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朝の空気
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木の匂い
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シャッターを上げる小さな音
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変わらない机の上の景色
といった、
とてもささやかな情景です。
それは、
「特別にならなくてもいい」
「揺れながらでもいい」
という祈りでもあります。
誰かを励ますための歌というより、
自分自身が、今日を終えるために
そっと置いた祈りに近いものかもしれません。
4. この歌を、どんな時間に聴いてほしいか
この歌は、
集中して聴くためのものではありません。
作業のあと、
一日の終わり、
考えることを少し手放したい時に、
BGMのように流してもらえたら嬉しいです。
うまく祈れない夜、
言葉が見つからない時間に、
無理に気持ちを整えなくても、
ただ流れている音として
そばにあればいい。
そんな存在になれたらと思っています。
5. YouTubeで公開しています
「ともペン工房・ふみペンの唄」は、
YouTubeでフルバージョンを公開しています。
▶ ともペン工房・ふみペンの唄(YouTube)
https://youtu.be/e2PWy5nRFDY?si=KsVMJ9LV9EXydlii
映像も含めて、
工房の空気感が
そのまま伝わるように制作しました。
6. おわりに ― 歌を「手放す」ということ
歌を作るということは、
自分の中にあったものを
外に出すことでもあります。
けれど、この歌については、
「届けたい」というよりも、
**「手放したい」**という感覚の方が
近いかもしれません。
聴いた人それぞれの時間の中で、
それぞれの意味を持ってくれたら、
それで十分です。
ともペン工房の活動の中で、
この歌が、
静かな伴奏のように
寄り添ってくれたらと思っています。