目次
- はじまりは、出品のひと手間から
- 「こちらのカテゴリーですか?」の衝撃ラインナップ
- 木軸ペンよ、お前は一体何者なのか
- 極太ペンの存在感と“メルカリAIの悲鳴”
- 笑いの中にある、職人のこだわり
- 最後に:AIよ、ペンも立派なアートなんだ!
1. はじまりは、出品のひと手間から
ともペン工房では、毎日のように「木軸ペン」をメルカリに出品しています。
木の香り、手触り、そして微妙な太さの違い——。一本一本に魂を込めた、手しごとの結晶。
ところが、ある日その出品作業の途中で、思わぬ“事件”が起きたのです。
いつものように写真を撮り、「極太木軸ペン」と入力。
すると、メルカリさんが親切にこう聞いてきました。
「こちらのカテゴリーですか?」
ええ、そうです、いつもの質問ですね。
しかし、画面に現れた選択肢を見た瞬間、私は固まりました。
2. 「こちらのカテゴリーですか?」の衝撃ラインナップ
そこに出てきたのは——
- ハンマーヘッド
- ゴムハンマー
- 彫刻刀
- 水筒
- 棒状工具
- DIY用木槌
- 木製バット
- アウトドア用ランタンスタンド
- 登山用トレッキングポール
- そしてなぜか「かかと角質取り」
……えっ!?
木軸ペンって、どこまで強そうに見えているの!?
メルカリのAIさん、もしかして「武器」だと思っていませんか?
確かに、うちの“極太シリーズ”は堂々たる風格。
中には直径2センチを超えるものもあり、ペンというより「丸太の一部」。
それを片手に持てば、まるで「職人のハンマー」か「秘伝の杖」のようです。
3. 木軸ペンよ、お前は一体何者なのか
考えてみれば、このペンの太さは、普通のボールペンとは違います。
指でつまむというより、「握る」。
書くというより、「構える」。
もはや「筆記具」というより「木の棒」。
いや、「神器」に近い。
だからこそ、AIが混乱しても無理はありません。
なにせ、見た目は“DIY用品”っぽく、手にした瞬間の安心感は“工具レベル”なんです。
4. 極太ペンの存在感と“メルカリAIの悲鳴”
さらに出品を続けていると、AIの提案はどんどんカオスになっていきました。
- 「野球・ソフトボール用品」
- 「キャンプ・アウトドア」
- 「マッサージスティック」
- 「木製マドラー」
- 「工芸用素材」
- 「ドラムスティック」
- 「剣道 防具」
- 「トレーニング器具」
- 「ペット用品(かじり木)」
- 「DIY部品:取っ手」
もはやジャンルを超えて、「なんでもあり」状態。
AIさん、完全にパニックです。
たぶん内部でこうなっているのでしょう。
「うーん……棒っぽいな。木だな。ペンって書いてるけど太いな。……よし、ハンマーだ!」
もう、AIの中でも職員会議が開かれているレベルです。
5. 笑いの中にある、職人のこだわり
でも、ちょっと誇らしくもありました。
だって、AIが困るほど“個性的なペン”なんです。
どこのカテゴリにも入らない。
「これ、何ですか?」と聞かれるたびに、心の中でニヤリとします。
「ペンです。でも、ただのペンじゃありません。」
木のぬくもりと人の手の温かさ。
そして、ひとつとして同じ形のないフォルム。
AIにはまだ、この“手づくりの味わい”がわからないんですね。
6. 最後に:AIよ、ペンも立派なアートなんだ!
結局、私は「ハンドメイド → 文房具 → ペン」のカテゴリに無理やり登録しました。
しかし、その後もAIは学習しません。
今日も出品するたびに「こちらのカテゴリーですか?」と聞いてきます。
……いいえ、違います。
これは「魂のこもった極太木軸ペン」です。
ハンマーでも、マッサージ棒でも、トレッキングポールでもありません。
でも、ちょっと笑いながら思うのです。
「AIが困るほど唯一無二のペン」
——それって、最高の褒め言葉かもしれませんね。
あとがき
もしメルカリで「ともペン工房の極太木軸ペン」を見かけたら、
AIが一度は“ハンマー扱い”した、その伝説の逸品かもしれません。
どうぞ安心してご購入ください。
使い心地は抜群です。
ただし、DIYには使えません(笑)。
